−不妊症はなぜ起こる!?
不妊症の原因は複雑です。女性の場合は排卵障害・卵管障害、子宮内膜症、子宮筋腫などの卵巣子宮因子など,男性の場合は性機能障害・精液異常などが考えられます。
体の何らかの病気で不妊を引き起こすのが一般的な考えですが、排卵、性行動などが脳の支配下で行われているので、ストレス、精神疲労などの心理精神要因による不妊が実際多くなっています。
−鍼灸が不妊症に有効なのはなぜ!?
鍼灸治療では、不妊原因を子宮や卵巣だけに求めるのではなく、まず東洋医学に基づいて症状を起こす根本的な原因を探り出し、その体質的な弱点を改善していくからだと考えられます。
例えばAさんの場合,不妊暦5年。当時既に片方の卵巣をチョコレート膿腫で摘出、もう一方の卵巣もかなり腫れていて、それ以上腫れたら摘出しなければならないと伝えられたところです。
症状と舌診、脈診などを綜合して診て、血行不良(血のめぐりが悪い)と判断し、血のめぐりを良くするツボを選んで治療しました。その結果、Aさんは3ヶ月後に妊娠しました。
血のめぐりが悪いと言ってもピンと来ないかもしれませんが、冷え性はその代表的な症状です。
血液には、身体のエネルギーの素となる栄養素や酵素、身体の調子を整えるホルモンなどが含まれているので、 血のめぐりが悪ければ、これらがうまく身体の全体に行き渡らなくなり、卵巣機能、黄体機能などの生殖機能の低下を招きます。
鍼灸で血液の流れを良くするツボを選んで刺激を与えることで、全身の血行が改善すると同時に、卵巣や子宮の内部環境も整えます。
こうすることで、質の良い卵と着床しやすい子宮内膜を準備でき、妊娠しやすい体質になります。
−鍼灸の不妊治療へのメリットは何でしょうか?
鍼灸がもっとも重視しているのは「体作り」という点です。
体にもともと備わっている自然なリズムを取り戻すことで妊娠しやすい体に導いていくのです。
鍼灸治療は副作用もなく、効果も高いため不妊治療といっても以前よりも元気になります。元気な母体から生まれてくる赤ちゃんは、健康で育てやすいと思いますし、お母さんの方も妊娠前から体作りをしておけば出産でエネルギーを使い果たすことなく、楽に子育てをすることできるでしょう。
−どのような治療をするのでしょうか!?
先ず問診表に記入していただき、それから面談をさせていただきます。
決して問診表だけで判断せず、時間をかけてゆっくりと詳しいお話を伺いますし、もちろん質問もします。舌の色、形や、脈の打ち方などを診て、患者さんの体質、症状を把握した上で治療方針を立て、ツボを選びます。よく打つところは足(膝から下)、腰とお腹です。
鍼というと縫い針や注射針をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際治療に使用される鍼は髪の毛と同じぐらい細く、少しでも力を加えると曲がるような柔らかいものです。
鍼灸治療を経験なさった殆どの方が、「思っていたより痛くなかった。むしろ心地よい感じです」とおっしゃいます。
鍼は使い捨てタイプを使っていますのでご安心ください。
−他の治療(西洋医学)との併用は大丈夫なのでしょうか?
同時期に治療を受けても問題ありません。
鍼灸で体質を改善し、自然妊娠確率を高めるほか、西洋医学の治療を手助けする役割もあります。
人工授精、体外受精に何度も失敗した人は、鍼灸によって月経のリズムをきちんと整えると、成功率も高くなったりします。
また、既に排卵誘発剤やホルモン剤の治療を受けている場合でも鍼灸を併用することで成功率を高めたり、副作用を軽減することが可能です。
−通院頻度はどのくらいなのでしょうか?
個人の状況によって異なりますが週1回程度が普通です。
−日常生活で気をつけなければないことは!?
運動することを心がけることが大切です。
人間も動物の一種です。体を動かすことにより何百万年生き延びてきました。運動することはとても自然なことです。
しかし、世の中がどんどん便利になって、日常生活の中で身体を動かす機会がどんどん減ってきています。これでは身体の調子(体調やホルモンバランス)が狂うのも無理もありません。
前述したように、血のめぐりが悪いのが不妊につながります。運動(特に下半身の運動)によって、筋肉が収縮し、静脈血が心臓に戻るの手助けになって、血のめぐりが良くなります。
Aさんの場合は、鍼治療を受けながら、スポーツプレックスで週一回下半身を中心した運動を行い、平日の通勤では途中下車して、毎日会社まで30分ぐらい歩きました。
運動は血のめぐり良くしてくれるだけでなく、不妊の原因となるストレスの解消にも役に立ちます。
ご自分のためにも、これから生まれてくる赤ちゃんのためにも、毎日が難しいのようでしたら、休日だけでも運動してください。
先生の治療を受けられた方々の赤ちゃんが無事に生まれると良いですね?
非常に楽しみです、不妊で悩まれている方々に少しでもお手伝いができることに喜びを感じます。
本日はありがとうございました。
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