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ドクターコラム
スポーツプレックス提携のドクターが、お届けする、医療面からのコラムです。
どうすれば痩せられるか?(3)
“エネルギーバランス”の理論からいえば、痩せるためには如何にして“マイナスのエネルギーバランス”をつくり出すかがポイントとなります。すなわち、日 々の生活において 消費エネルギー>摂取エネルギー という“マイナスのエネルギー”をつくり出せば、このマイナス分は体内に蓄積された脂肪で補填される ので、これをある程度の期間続けてゆけば体重が減る計算になります。

マイナスのエネルギーバランスをつくるには、1)摂取カロリーを減らす 2)運動して消費エネルギーを増やす 3)その両方 の3つの方法しかないわけ で、結局は食事制限をするか運動量を増やすという、極めてオーソドックスなアプローチが必要となることが御理解いただけたと思います。一般に、運動するよ りは、食事制限(いわゆるダイエット)をする方がとっつきやすいので、多くの人は食べるカロリー量を減らすことでマイナスのエネルギーバランスをつくり出 そうとします。

さて、毎日、マイナスのエネルギーバランスをつくり出すことに成功したとして、体重は右肩下がりでどんどん減ってゆくでしょうか?残念ながら、体重減少は ある時点で頭打ちになります。これは減量にチャレンジしたことがある方なら、経験済みのことでしょう。前回のコラムで述べたように、人間の身体には体重を ある程度、一定に保とうとする自動調節機構があります。長期間に渡りマイナスのエネルギーバランスが続き体脂肪量が減ってくると、われわれの身体は脂肪の 燃焼量を減らすことで基礎代謝を低下させ、消費エネルギー量を摂取エネルギー量に近付けるように調節します。つまり、体重が増える時と全く逆の減少が起き るのです。したがって、食事制限をして摂取カロリーを抑えても、ある程度の期間が経過すると体重はそれ以上減らなくなり、次のステップとしてさらに厳しい 食事制限へと暴走してしまうケースも少なくありません。

減量において食事制限は重要なことですが、それだけでは限界があることも知っておくべきでしょう。次回のコラムでは運動を組み合わせることの大切さについて説明してゆきます。
石田浩之(いしだひろゆき) 慶應義塾大学病院 スポーツクリニック助手 医学博士

日本臨床スポーツ医学会評議員
日本肥満学会会員
米国スポーツ医学会会員
欧州スポーツ医学会会員

経歴  
1987年 慶應義塾大学医学部卒 
同内科、老年科を経て1995年より現職 
生活習慣病や動脈硬化危険因子に対する運動療法が専門。

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