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ドクターコラム
スポーツプレックス提携のドクターが、お届けする、医療面からのコラムです。
どうすれば痩せられるか?(2)
減量を考える上で、基本となるのは1日のエネルギー収支です。エネルギー収支とは、運動などで消費するエネルギーと食事などによる摂取エネルギーのバランスで、このバランスがプラスになれば体重は増えるし、マイナスになれば体重は減るのです。

したがって、減量を考える際には、如何にしてこの“マイナスのエネルギーバランス”をつくり出すかがポイントになります。そのためには、食事のカロリーを制限して摂取エネルギーを減らすか、運動をして消費エネルギーを増やすか以外の方法はありません。極めて当たり前のことですが、これが現在の減量に関する科学的認識なのです。

さて、減量方法について考える前に、体重がどのようにして決まってくるかを簡単に解説しましょう。われわれは毎日同じカロリーの食事や運動をしているわけではありませんが、体重は短期的にはある程度一定に保たれます。これは、身体が自然に基礎代謝を増減させたり、食欲を調整したりして、消費エネルギーと摂取エネルギーがマッチするように自動調節しているためです。しかし、この調節範囲を逸脱して、エネルギーバランスがプラスに傾いた状態が続くと、つまり、極端な食べ過ぎや運動不足が長期間続くと、体重はだんたん増えて行ってしまいます。幸いなことに、体重増加も無限に続くわけではなく、体重が増えることに伴って体脂肪量が増えると、身体はどんどん脂肪を燃焼させて基礎代謝を上げるので、ある時点で脂肪の摂取量と燃料量がバランスし、体重増加は止まります。ただ、人によってこのバランスポイントに到達するタイミングが異なるため、食べても肥りにくい人と肥り易い人が存在するのです。肥りにくい人は、より迅速に基礎代謝を上げる(つまり、早いタイミングでどんどん脂肪を燃焼させる)ことができる人、一方、肥り易い人は、体重増加に対する基礎代謝増加の反応が鈍い人と理解してよいでしょう。

身体の体重調節のメカニズムを少しは理解していただけたと思いますが、体重が減る場合、これと反対の現象が起きるのです。これに関しては次回のコラムで解説しましょう。
石田浩之(いしだひろゆき) 慶應義塾大学病院 スポーツクリニック助手 医学博士

日本臨床スポーツ医学会評議員
日本肥満学会会員
米国スポーツ医学会会員
欧州スポーツ医学会会員

経歴  
1987年 慶應義塾大学医学部卒 
同内科、老年科を経て1995年より現職 
生活習慣病や動脈硬化危険因子に対する運動療法が専門。

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